小学生時代のおまじない体験
30歳女です。
小学3年生時代、いじめっ子にやった縁切り体験談です。
私の通っていた小学校では、3年おきにクラス替えがありました。
仲良しの友達とはすべて別のクラス、そこにあの子がいました。
気が強く、体育が得意で、男子の村上君というスポーツマンの顔の整った男の子が大好きな子でした。
ある日私は、体育の時間にその子にいじめられるようになりました。
足が遅い、とろい、など、今になって思うと、私クラスのレベルの子はたくさんいたのに私にからんできたというのは、要するに私が気に入らないというだけのことでした。
それはなにかするとプリントを集めるとか体育の時間外でも始まりました。
最初は悩んだ私ですが、母やいとこの姉に相談して上記のことを知ると、その子が憎たらしくてたまらなくなりました。
しかしだからといって、その子ととりまきの気の強い子こわくて、誰も表立って助けてくれません。
孤立まではいきませんが、本当につらかった。
そんなある日、セーラームーンの最新刊を買うつもりに立ち寄った本屋さんで売っていた、少女漫画のような表紙の「おまじない大百科」とかいうタイトルの本がむしょうにめにつきました。
本屋を出たときには、セーラームーンではなく、おまじない大百科を衝動買いしていた私がいました。
恋愛、おこづかい、そして、呪い。
私がやったおまじないは、嫌いな子を遠ざけるおまじないでした。
そのおまじないは、自分の髪の毛を1本、嫌いな子の下駄箱に毎日10日間、誰にもみつからずに入れ続ける、というものでした。
私はそのためだけに、朝、誰よりも早く登校しつづけました。
毎日毎日、先生にすら見られることはできないと、本当にどきどきしました。
特に10日目のどきどきといったら、本当に吐きそうなくらいでした。
そして、見事おまじないを完遂。
おまじないを終えて2か月目くらいに、仲良しの子が、いじめっ子が好きな村上君が私を「かわいい」といっていた、という情報を教えてくれました。
私は、何かの拍子に村上君と帰り道が同じになった日がありました。
そこで彼に、おまえ、あいつにいじめられてるのにえらいね大丈夫、みたいなことを言われて、私は泣いてしまいました。
次の週から、クラスのみんなが私をかばうようになっていきました。
いじめっ子は、内部分裂。
結局、次の学年にあがるころには強気だった彼女は普通におとなしい子になって、私にからんでくることもなく、私はいやな思いをせずにすむようになりました。
縁切りというよりは、彼女のいじめから縁が切れた話ですが、何かが味方したのかな、とは思います。