35歳女 不倫から抜け出すべく京都の縁切り神社へ行くもズルズルと

35歳女 不倫から抜け出すべく京都の縁切り神社へ行くもズルズルと

40歳女です。

縁切り神社に行ったのは、5年ほど前だったと思います。

当時、丸5年ほど続く不倫にウンザリしていました。

私は子ありのバツイチ、彼は別居中の既婚者でした。

出会いはSNSでしたが、出身高校どころか中学も同じの一つ年上の男性で、共通点も多く、すぐに恋愛関係に発展しました。

彼は別居中な事もあり、離婚を視野に真剣に考えてくれていたようですが、それも数ヶ月の事に過ぎず、すぐに「やっぱり子どもがかわいいから離婚はできない」と言って来ました。

「じゃあ、もう会わない」と強気に別れを宣言した私でしたが、一ヶ月後には連絡してしまい、それからくっついたり別れたりを繰り返し、5年が経ちました。

その間に彼は奥さんと同居を再開し、多くは語りませんが順調なようでした。

私は、他の男友達と遊びながらも、やっぱり彼がいいと悶々とした日々を過ごしていました。

その頃、漫画で縁切り神社を知り、行ってみたいと思っていました。

ただ、子どもも居ますし、今住んでいる広島から京都に行くのはなかなか難しいことでした。

そんな時ちょうど、一番仲良くしていた男友達(彼女持ち)と旅行に行こうという話になり、それならば、と京都の縁切り神社に行くことにしたのです。

こんなふうに書くと、あまり思い詰めた感じに見えないでしょうが、5年間、あれこれ策を巡らせながらも、彼の心がどんどん離れて行くのを感じるのは辛く、認めたくない事で、でもやっと、諦めて縁を切りたいと決意したのです。

もう復縁や結婚は望まない、と彼を切り捨てるのは勇気のいることでした。

そのケジメとして、行きたかったのだと思います。

いざ行くと、実名で絵馬やお札に願いが書いてあり、おどろおどろしい雰囲気を感じました。

また、不倫相手とその配偶者の縁切りを願う文章もあり、あぁそっちの願いでもいいんだ、とちょっと心が揺れました。

でももう、本当にそうしたいなら別れさせ屋に頼むまで考えた事のある私。

ちゃんと私と彼との縁切りをお願いしました。

実名や詳細を書くのは気が引けたので、シンプルに「悪縁を絶ちきり、良縁に恵まれますように」とお札に書きました。

それをあのトンネル型の石に貼り、手順に従ってくぐりました。

ちょっとしたイベント感覚で、晴れやかな気持ちにはなりましたが、あまり信心深い方ではないので、ただそれだけ、といった感じでした。

その後、不倫相手の彼とは何度か会いました。

会ってはいけないと思いながらも、どうしても寂しい時には連絡してしまっていました。

執着していたのだと思います。

でも少しずつ少しずつ、執着と依存から離れる事が出来、完全に会わなくなったのは、縁切り神社に行ってから3年後でした。

縁切り神社に行ったことが、直接の縁切りに繋がったと思える期間ではないでしょう。

それでも、当時の私にとって、「彼と縁を切りたい」という思いを行動で示すことに意味があったのではないかと思います。

また、その時、彼と奥さんとの縁切りを願わなかったことに、自分でホッとしています。

もしそう願っていたら、あのおどろおどろしい雰囲気の中から、今も抜け出せていないかも…と、思ったりするのです。